平均赤血球容積は赤血球1個あたりの平均的な大きさであり、赤血球数とヘマトクリットから算出される。血液が運ぶ酸素の量を測るものではなく、赤血球がどのように見えるかを記述するものである。その価値は貧血をいくつかの類型に分類することにあり、そのためヘモグロビンが低いときに最初に読まれる恒数の一つとなる。
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平均赤血球容積が低く赤血球が小型である場合、多くは鉄欠乏やサラセミア形質を示唆する。値が高く赤血球が大型である場合、多くはビタミンB12または葉酸の欠乏、飲酒、肝疾患や甲状腺機能低下症、および一部の薬剤を示唆する。出血や溶血の後に若い赤血球が多数放出された場合にも上昇しうる。通常の基準範囲内の値であっても欠乏は否定されない。複数の原因が併存すると互いに打ち消し合うことがあるためである。この分類は探索の範囲を狭めるものであって決着をつけるものではなく、次の段階は医師である。
平均値であるため、鉄欠乏とB12欠乏が併存すると、RDWが上昇する一方で平均赤血球容積は目立たない値にとどまることがあり、そのため両者は併せて読まれる。シアノコバラミンの補充は数週間かけて高値を正常化させ、治療中は経過が追跡される。ヘモグロビン、MCH、MCHCと併せて解釈され、所見の型に応じて網赤血球、鉄関連検査あるいはB12・葉酸の検査が続く。
基準範囲は成人の一般的な値であり、検査施設、測定法、年齢、性別によって異なります。診断ではなく目安としてご利用のうえ、結果については医師にご相談ください。